他人の子供を𠮟れるか

孫を保育園に送る途中の信号待ちでふと目に入った看板

「他人の子、我が子と思って一言注意」

よく通る道で、よく見る看板、ずっとまえからそこにある看板です。恐らく何十年も前から。

こちらの標語を自分と置き換えて考えてみると、、、

他人の子供を注意することは仲のいい間柄の人でもでもなかなかできることではありませんし、相手にもよりますが他人から孫が注意されたらそれを素直に聞けるかどうか自信がありません。

わたし親じゃないんで~責任ありませーーんと言ってその場から逃げてしまうかもしれませんね。

わたしは第二次ベビブーム生まれで子供が多かった世代です。

1学年は10クラスの超マンモス小学校でひとクラス40人を超えていましたし、その人数を担任の先生がひとりで受け持っていましたから昔の先生は本当に大変でしたよね。

家庭では専業主婦がまだ多い時代、うちの母も専業主婦で働き手は父だけでした。

近所に家族ぐるみで仲のいい友達がいましたし、回覧板を置きに隣の家に行ったきり母が話し込んでなかなか帰ってこないなんてこともしょっちゅうでした。

学校の先生、近所のおじさん、習い事の先生、どこに住んでるかは知らないけどよく見かけるおばさんなど等、なにか悪さをすれば叱られるなんてことは当たり前の日常でした。

家庭でも叱られれば「外へ出すぞー‼」なんてことは脅しではなく本当に外へ出されていた時代ですからそんな時に慰めてくれたのも隣の家の人や近所の人、近所の友人でした。

つまり、保護者だけでなく社会全体で子育てをしていたわけですよね。

今はスマホがあれば、話し相手がいなくても退屈しない世の中です。なので寂しさには鈍感になり他人との関わり合いが面倒に感じることがあるかもしれません。

いまはお亡くなりになった児童精神科医の佐々木正美先生の著書にも、「子育ては人間関係だ」とあります。色んな意味がありますが子供もひとりの人格を持った人間なので親子の間も人間関係なんですよね。

また、子育てがヘタだと感じているお母さんは周りに相談できる人がいないなど例外なく孤独だそうです。

子育ては大変な作業であり(わたしはいつも娘に修行だったと言っています)ストレスや孤独感を感じることが多くあります。

家族だけでなく(昔のように)周りの人たちと交流を持つことでアドバイスをもらったり、助けてもらったりしながら子育て出来たら「子育てがへたくそだ」と感じるお母さんも減るんじゃないかな~

良好な人間関係を築くことで子供も自然と社会性をまなんでいくよね。。。

他人の子供叱れますか?